Instagramでの話の続き。
お店が暇なもので(笑)申告作業の合間に書き進めてみました。
オチはありませんので期待せずに読んで頂けたらと思いますw
『050〜の着信』
(やっぱり場所が分からなくて探しまわって電話することにしたのだろう)
【はい、もしもし?】
『あの〇〇の配達員ですけど場所が分からなくて、、、。』
(若い男性の声)
【最近この近辺住所表示が変わってですね。今周りに何か目印になるようなものありますか?】
『・・・、ありません。』
(えっ〜!またナビに深江と上深江と間違えて山の中へ突入してるのだろうか、お客様でもあるあるのパターンのそれか!?)
【ナビで来られました?Googleマップとかですか?】
『ゼンリンのナビなんですけど、、、。』
【近くに交番ありませんでした?きららの湯とか通って来られました?あの前原方面から左手にあるきららの湯?】
『わかりません、、、。』
(完全に土地勘のない人だろうなぁ)
【話しながらナビ操作できますか?】
『できます!』
(はじめからこう誘導すれば話が早かった、失敗)
【二丈深江のあと、〇〇〇〇番地で検索してください。二丈上深江が最初のリストに出ますけど間違えないように二丈深江と、、、。】
『・・・・・、出ました!』
(やった無事に来てくれる、いや待てよ。もう真っ暗だし)
【飲食店なので看板ありますから、分かると思います、よろしくお願いします。】
(番地もOK。目印もOK。大丈夫だろう)
(どの辺から車が来るだろうか、また通り過ぎて分からず迷うかもしれないし)
お店もノーゲストの状態だったので冷蔵庫にあったジュースを持って玄関で待機する事に。
お店の前は現在、住宅建設途中の現場。
排水路工事と基礎が終わった段階で、向かいの家の灯りも通りも見渡せる。
軽の白いバンが通り過ぎるのを見つけた。
(あれだ!国道から迂回してこちらの道に入ってくるに違いない)
程なく、車のライトの灯りがゆっくりと建物を物色するような動きで近づいてきた。
(こっちこっち!)
思わず道路脇へ踏み出し手を大きく振る。
(危ない、危ない。手を振らなければまた通り過ぎていた感じだった)
その軽バンはうちのお店をやや通り過ぎたところで停車。
(どんだけ目立たん店なんやろ?)
自虐しながら、車に駆け寄って行く私。
ドアが開き後ろのハッチに配達員の方が来るや否や、
【お疲れ様です!迷われたでしょ?お疲れ様です。】(やっぱり20代前半くらいの男の子。弟のような親近感。)
『すみません、遅くなりまして』
(いやいやそんな事はいい。大変さは良く分かる。)
【いやいや大丈夫よ。お疲れ様ね。】
すでに弟と喋るような話し方、タメ口。
年季の入った白いバン。
(県外ナンバーではないか!!そこから来た?
いやそんなわけはない。福岡に出てきてこちらで頑張ってるのだろう)
話かけると仕事の邪魔になるのでそこはスルー。
2人がかりで山のような荷物の中から私の荷物を探す。
【多分A4サイズくらいと思うんですがね〜】
(あった!)
『ありました!』
配達員は慣れた手つきでスマートフォンのアプリを操作し、バーコードをスキャン。
(これで私の携帯に配達完了の知らせが来るようになっているのだろう)
荷物を受け取ると同時に、手に持って来たジュースを渡す。
【お疲れ様やったね、頑張ってね、運転気をつけて】
(もはや兄の口調)
少し驚いた顔を見せたがすぐに
『ありがとうございます、ありがとうございます』
(うんうん。頑張れ!俺も頑張る 笑)
【大変だろうけど頑張ってね!】
身の上話などしてみたかったけれどあの荷物の量を見ると心苦しく、手身近にお別れを。
白い軽バンはまた次の目的地まで出発して行った、、、。
普段なら何気ないやり取り。
注文して、配達員から荷物を受け取る。
当たり前のことのようなことを、その大変さを改めて考える機会であり、私自身が改めてそれに感謝する機会でもありました。
ニュースで見るような光景を思い浮かべる。
配達員が荷物を投げ置く風景
それを監視カメラで撮影する受取人
便利な置き配
コロナがきっかけであろう、宅配の新しいかたち
便利で配達員も楽だ
益々便利になって行く世の中に感謝
けれども人との関わり方も変わっていくということ
希薄になり、興味もなくなる
それでも、あの時のやり取りはお互いに
ありがとうと思えたやり取りだったと信じている
古いタイプの私は世の流れに置いていかれそうだ
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